はじめに
みなさんこんにちは。本日は「国語が苦手な小学生ができること一選」を紹介します。
どれだけ塾の授業にでて、問題をたくさんといても、まったく学力が向上しているように思えない。そんな親御さんはいませんか。
あるいは、「国語は成績が上がりにくい教科ですから、長い目で見ていきましょう」そんな言葉を言われたことはありませんか。
この発言はウソではありません。その通りだと思います。でも、できることはたくさんあるんじゃないかと思います。
このブログを読んで、ぜひ紹介する内容を実践してください。
それは、国語の学習の部分として間違いなく正しいものです。
漢字の練習をしない
え、と思われるかもしれません。
塾でも、「とりあえずここの範囲の漢字を練習しましょう、次の塾内テストで出る範囲ですから、ここがとれれば偏差値が5上がりますよ」などと言われることがあると思います。
間違っているとは思いません。
ただ、結局のところ、それは学力向上の方針が示せないから、とりあえず言っているだけなのかもしれません。
漢字の学習は、要するに腕を動かせば進むから、子どももそこまで負担なくできるし、親もそれを見てやっていることを確認できます。
でも、その勉強にどんな意味があるのでしょうか。
例えば、「ビルの工事をジュチュウする」という文章の「ジュチュウ」を漢字で書けなかったA君がいます。
A君は、ノートに「受注受注受注…」と書いています。
漢字が苦手だけど頑張り屋の小学生はこういうことをノートにたくさんやってくれたりしています。
しかし、これはだめなやり方です。
そんな生徒にはこんな風に話しかけます。
「A君はさ、「受ける」って漢字でかけるよね。「注文の注」もかけるんじゃない?それなら、受と注の漢字の練習をすればいいということではないんじゃないかな?」
生徒はちょっと真面目に考えてくれれば、私の言葉の意味を理解してくれます。そのうえで、例えばこんな風にノートをつくることを進めます。
①受注(じゅちゅう)…注文をうけること
②例 私は大きな仕事を受注しました
③受注受注受注
みたいな感じです。
①は今回間違えたり、知らなかった漢字。カッコ内に読み方も書きます。よくないやり方として、本当に漢字を目で見てそれを書いているだけの子もいます。意味も辞書で引いたり、インターネットで調べたりしてもらいます。
そして②で自分なりの例文をつくる。ご家庭で確認してもらえるとコミュニケーションの手段にもなります。意外と難しい漢字を勉強していることもわかると思います。
最後に漢字そのものの練習。これも何度か書きましょう。
このようにして、正しい積み重ねを早いうちにできるように、習慣づけていきましょう。
「読解力」という複雑怪奇なものを挙げる唯一の方法などはないと思います。だけど、部分部分で正しい学習はできる。子どもは「手ごたえ」を大切にします。だから手を動かせる課題を与えることは、国語が本当に苦手な生徒には間違っていないやり方です。でも、それだけをやっていても読解力向上には結びついていません。だから、何も考えずに手だけ動かす練習ではなく、自分でどんどん調べたり考えさせたりしましょう。
次のステップは、これを文章問題でもやらせることです。
文章題を解いたら「少しでもわからなかった単語を10個取り上げて、意味調べと例文づくりをしてこよう」という宿題を出します。
このやり方にはまると、読書が好きになることもありますよ。
ぜひ試してみてください。
終わりに
学習に限らず、問題に突き当たったときには、「本来どうあるべきか」という理想を考えるというのも一つの方策です。他にも、「困難は分割せよ」というのもあります。
子どもは漢字を覚えることを目的として学習しているわけではありません。豊かな日本語表現ができるようになり、様々な文章を読解できるようになること、それを通じて、大げさに言えば、人生を豊かにしていくことが目的ですよね。
だから、「漢字の練習」ではなく「言葉との出会い」の場面を作ってあげたいものです。
新しい言葉は、子どもにとって「大人への入り口」です。
ぜひ実践してみてください。
かいたく記
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