みなさんこんにちは。本日の記事は、中学2年生の英語学習の基礎編です。
中学2年生になって、「英語がやばい」と感じる人は少なくありません。だから、そんなに恐れることはないです。そして、このブログを読めば、今何をすればいいのか、どうすれば英語が苦手でなくなるのか、その方法がわかります。一緒に頑張りましょう!
中2英語の基礎には中1の英語がある
中1英語の根本は以下の通りです。
- be動詞と一般動詞の文の区別ができる
- be動詞の文の肯定文・否定文・疑問文が書ける
- 一般動詞の文の肯定文・否定文・疑問文が書ける
- 疑問詞を用いた疑問文が書ける
- 3単現のsがわかる
- 中1英単語の知識がある
- 代名詞を使える
まず、中学2年生の皆さんは、これらの知識が身についているのか、自分でわかりますか。あまりよくわからなくてもかまいません。中2英語でつまずく人は、「中1英語ができていない」ことが原因なのか、「中2の進出内容が理解できていない」ことが原因なのかを見極めなければいけません。そのことだけ、念頭に置いてください。
「自分は中1英語ができないのか、中1は大丈夫だけど中2で躓いているのか」、を理解することが大事です。
中1の内容については、中1英語学習基礎編の記事をご覧ください。
一つだけ注意があります。以下の内容を読んでいただければ、中2英語の基礎は中1英語にあることがわかります。しかし、そこで「中1英語の復習を今すぐすべきだ!」と考えてはいけないのです。そうではなく、中2英語にひたむきに取り組めば、それが中1英語の復習にもなるし、基礎固めにもなるということをご理解ください。中2を頑張れば、中1は取り返せるのです。それを知らずに中1の復習だけに取り組んでしまうと、現在進行中の中2英語がボロボロになってしまいます。それだけは避けてください。
さて、中2英語の基礎には中1英語があると書きましたが、どういう意味でしょうか。
以下の中2英語の具体例を見ながら解説していきます。
中2英語の学習内容
- 中2英語① 接続詞
- 中2英語② 動名詞
- 中2英語③ 不定詞
- 中2英語④ 未来形
- 中2英語⑤ 比較
- 中2英語⑥ 現在完了
これらが中2の代表的な英語の学習内容です。次に、これらの学習内容の基礎が中1英語にあることを説明します。今、学習中の範囲まで見るのでも構いませんが、最後まで読めば、「中2英語って中1英語ができれば難しくないかも…」という感触がつかめます。それはそれで、未来の不安を減らすことになると思うので、できれば最後まで読んでみてください。
中2英語① 接続詞(従属接続詞)
When I was young, I liked baseball. (私は若いころ、野球が好きだった)
when(~の時)、if(もし~ならば)、because(~なので)、though(~だけれども)などのたくさんの単語を学ぶのが接続詞の単元で学ぶことではありません。これらの単語を「接続詞」という品詞の働きとともに覚えなければいけません。
しかし、今回の記事で注目したいのは、このWhen I was young, I liked baseball.という文が、中1英語に基礎をもっていることを理解することです。どういうことでしょうか。
上記の英文を分解します。
When + I was young + I liked baseball.
となります。この中で、I was youngとI liked baseball.の部分が「中1英語」の部分ですよね。
いわゆる、be動詞のの過去形と、一般動詞の文章の過去形です。when(~するとき)という接続詞は、この2つのカタマリをつなげる働きがあるだけなのです。
中2英語② 動名詞
次に動名詞です。動名詞とは、動詞のing形のことで、「~すること」という意味を生み出します。
動名詞を使うと、中1の
I like baseball.(私は野球が好きだ)
という英文が、
I like playing baseball.(私は野球をすることが好きだ)
という英文に変身します。動名詞を使うことで、「野球をするのが好きなのか、見るのが好きなのかわからない状態」から、「野球をすることが好き」「野球を見ることが好き」の両者をはっきり分けて表現することができるようになるのです。
I like watching baseball.と書けば、「私は野球を見ることが好きだ」という意味になりますよね。
☆動名詞の注意☆
動名詞は、知っての通り、「進行形」と同じ~ingという形をします。
そこで、もう一度、中1で学んだ現在進行形の、
I am running in the park. (私は公園を走っている)
というときの、~ingとの区別をしっかりしましょう。
ここまでできることで、中1の知識のうえに中2の知識を積み上げたことになります。
中2英語③ 不定詞
私の感触では、中2で最も大切な単元が、この不定詞です。不定詞とは、「to+動詞の原形」という形で、
「①~すること」(名詞的用法)、
「②~するための、すべき」(形容詞的用法)
「③~するために」(副詞的用法)
という3つの用法があります。副詞的用法には、「~して…」という「感情の原因を表す」用法もあります。
これらは、中1とは全く違う知識じゃないか、と言われるかもしれませんが、違います。
たとえば、中1では、
This is my hobby. (これが私の趣味です)
という英文を作ることができます。しかし、不定詞を使うと、
To collect stamps is my hobby. (切手を集めることが私の趣味です)
という英文まで作れるようになります。「これ」の内容を具体的に書くことができるようになりましたね。これは、動名詞を使っても同じように書けますので、
Collecting stamps is my hobby.
と書いてもかまいません。
次に、
I have a lot of homework. (私はたくさんの宿題を持っている/私にはたくさんの宿題がある)
という英文があります。これは中1の英文です。この英文は、不定詞を使うと、
I have a lot of homework to do today. (私は今日すべきたくさんの宿題を持っている)
という英文に生まれ変わります。
最後に、
I went to the park. (私は公園に行きました)
という中1の英文を考えましょう。これも、不定詞を使うことで、
I went to the park to play baseball. (私は野球をするために公園に行きました)
という文になりますね。公園へ行く「目的」を表現できるようになるわけです。
いかがでしたか。中1の英文に付け加えるのが中2の英文であるということは、不定詞に関しても言えるわけです。
中2英語④ 未来形
次に、未来形です。未来の時制を表現するためには、英語ではwillという表現を使います(be going toとの違いについては割愛します)。
I am a baseball player. (私は野球選手だ)
という英文は、
I will be a baseball player. (私は野球選手になるだろう)
という未来を表現する文章になります。(正確にはこの場合は、野球選手になるんだ、という意思を表す表現ですが)
さて、ここでwill beという部分が登場しましたね。willは中1で学んだcan「~できる」と同じように「助動詞」に分類されるものなので、後ろに「動詞の原形」を取ります。
中2英語⑤ 比較
次に比較です。比較の分野は、「中1の英文へのつけたし」ということを念頭に置いて学習することで、応用編を扱っていくときにも混乱しないで学習を進めることができるようになるような分野です。
中1では、
He is tall.(彼は背が高い)
という文章を勉強しますね。
比較を用いると、誰かと背比べをすることができるようになります。つまり、
He is taller than me. (彼は私よりも背が高い)
となるわけです。He is tallを意識して作りましょうね。
これ以外にも、
You play the piano well.(あなたは上手にピアノを弾きます。)
という英文が、
You play the piano better than I.(あなたは私よりも上手にピアノを弾きます)
となるわけです。
あるいは、
I have many books.(私はたくさんの本を持っている)
という中1の英文は、
I have as many books as my brother. (私は兄と同じだけ本を持っている)
という英文になりますが、これは入試問題で出題されてもおかしくないレベルです。
中1の、ということを意識しないと、この文章を並べ替え問題で出題した時に、
I have books as many as my brother.
のような英文を作りがちです。
I have books as many as my brother.という(間違えている)英文から、as ~ asを省略すると、
I have books many.という英文が残ってしまい、これは中1の英文としても間違っているわけです。
中2英語⑥ 現在完了
最後に、現在完了形です。これは、「過去から現在までの時間の幅を表現する」時制というものです。
「have + 過去分詞」という形で、「①継続」「②経験」「③完了、結果」用法の3つがあります。ここでは、継続用法を取り上げて中1英語との類似性を説明します。
中1では、
I lived in Kyoto. (私は京都に住んでいました)
という英文を学びますが、中2では、
I have lived in Kyoto for ten years. (私は京都に10年間住んでいます)
という表現に発展します。ここでのhaveは「助動詞」の扱いなので、
I can play tennis.
が
Can you play tennis?
となるように、
Have you lived in Kyoto for ten years?(あなたは京都に10年間住んでいるのですか)
という形で疑問文を作ります。
これも、中1のルールの拡張といえますよね。
保護者と子ども…お子さん支援に徹底するために
最後に、英語を苦手にしてしまい悪戦苦闘している(あるいは投げてしまっている)お子さんに対して、親御さんや塾の先生はどのような視線を送っているでしょうか。感情を隠さずに表現することは必ずしも間違っていないのですが、子どもは親の感情に敏感なものです。
少しでも心当たりのある方は、ぜひこちらの記事も合わせてご覧ください。
終わりに
いかがだったでしょうか。
中2の英文は、中1の英文に基礎を持っているということはおわかりいただけたでしょうか。
この点を意識して学習することで、中1の英語の苦手な部分も改善されます。
英語が苦手な人は、ぜひ繰り返し読んだうえで、今後の学習に役立ててください。
また、「単語」に関しては、中1とまったく同様に、中2になっても引き続き勉強し続けなければならないものです。これも毎日毎日の積み重ねだと思って、スモールステップで頑張っていきましょう!
かいたく記
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