こんにちは。本日は中学生といえば、定期テストがひとつとても大きな指標になります。しかし、何度も定期テストを経験しても、きちんとした準備ができなければ、点数は伸び悩むことになります。中学生活は三年間。長いように思われても実は短い。このブログを読んで、効果的に学習し、自分自身に自信を持ってください!
<定期テスト対策の具体的な方法4選>
- いつ始めるのか…普段の学習が定期テスト対策にもなるように
- 何をやるのか…科目ごとの学習法を確立する
- どのようにやるのか…とにかく問題をたくさん解く
- なぜそれをやるのか…前回のテストの振り返りを行う
テスト期間は常にすでに始まっている ――いつ始めるのか問題――
はじめに、「いつ」始めるのか問題です。ここが「定期テスト対策」の肝心かなめの超重要ポイントです。以下の内容をしっかりと理解して、自分なりに判断してください。「その通りだ」「そうかもしれない」と思ったら、さしあたりそれを正しいこととして、行動すべきです。行動を伴わない思慮には何の生産性もありません。単純に無意味です。そう思いませんか?このブログを見たということは、何かしらの疑問をもっているはずです。その一つに学習を始めるタイミング問題があるはずです。
いつ始めればいいのか=それは今です
しばしば「テストの2週間前」などと言われますが、「いつ」始めるべきかと言われれば、それは「今すぐに」です。それぞれの今、その時その時が定期テスト対策を始める絶好のタイミングです。
あるいは「テスト範囲が提示されたら」始める、という声も聴きます。しかし、範囲は、わざわざ提示されなくてもわかるものです。「前回のテストの続き」であるわけだし、学年の初回のテストなら、範囲は「今まで学習したすべて」です。
なぜ「二週間前」から始めればいいのか、といわれれば、「その時に始めれば十分な効果が見こめる」からでしょう。では、あなたは前回の定期テスト対策において「2週間前」に勉強をしていなかったのか。そんなこともないのではないでしょうか。あるとすれば、「十分ではない勉強」を2週間前に始めたのかもしれない。
それはそれでよい分析です。それなら、次の「何を」すべきか「どのように、どのくらい」すべきか問題にいけばいいのです。そしてそれらをするのは、今すぐにです。今日から始めましょう。日々の勉強が定期テスト対策なんだという気持ちを持ちましょう。
本気で定期テストで点数を取りたければ、妥協をせずに、コスパという言葉をなげうって勉強する必要があります。それは、すべての科目においては無理かもしれない。でも、科目を絞ればできる。そして、一回そういう体験ができれば、それはほかの科目にも応用できるのです。
定期テスト対策最強の心得は、
①「コスパのよい勉強をしたい!」という欲望をいったん横において
②今学んでいることを理解し、問題をすらすら解くことができるようになるために何が必要なのかをこの記事を読みながら一緒に考え、
③周りの友達よりもより先を見据えた学習習慣を身につける
というスリーステップです。
まずワークより始めよ ――何をするのか問題――
それでは何をやったらいいのでしょう。
- まずはワークをやろう
指定のワークがない科目は、塾の問題集でも構いません。市販のものを何か買ってもかまいません。何でもよいです。学校の学習に応じてワークをどんどん進めましょう。
基本問題には自信があるなら、応用系の問題集を選びましょう。基礎がおぼつかないなら、基礎的な問題集を選びましょう。問題集選びに本屋さんへ足を運ぶのもまたテスト対策の一部です。
具体的に、時期ごとに考えると以下のようになります。
2週間以上前…ワークでできるところをやる
2週間前…ワークでできるところをやる、ノートを見返して、先生のポイント解説をまとめる。
1週間前…提出用のワークを終わらせて、苦手分野を把握する
3日前…苦手分野を一通りおさらいする
教科書に問題があるのならその問題をすべて解きましょう。ワークもそうですが、間違えた問題は必ず印をつけて残しましょう。ワークが一週出来たら、その間違えていた箇所をもう一度解きなおして、理解が伴っているのか自分で確認しましょう。一人でわからないところは、質問しましょう。必要であれば、具体的な問題でも構いませんから、コメントまでどうぞ。
教科書もワークも「やりこむ」ことが何よりも大切です。それぞれとりあえず大丈夫そうであれば、塾の先生に類題をもらいましょう。多くの塾では定期テスト対策の教材を販売していたり、指定しているはずです。使わない手はありません。
また、学校のノートの振り返りも大切です。これは、後で書きますが、「前回のテストの振り返り」をきちんとしておけば、授業ノートの大切さは具体的に体感できるはずです。
- 必要に応じて科目を絞ろう
定期テスト対策を始めると、特に最初は意気込みがあります。意気込みがあるということは、「すべての科目でいい点を取りたい」となりがちです。それでいい人はそれでもいい。でも、それは「あなたにとっての正しい作戦」でしょうか。
勉強がうまくいっている人は、そのやり方、その目標の立て方でいいということです。しかし、やる気はあるけど学力が伴っていない間に、あまり高い目標を立ててしまうと、計画倒れになります。必ずなります。
定期テストは範囲が決まったテストだとは言え、だれでも80点や90点が取れるテストではありません。文科省によれば、定期テストは「65点」を平均点とするように作問されています。
ということは、みんなが80点をとれるような問題ではないということです。
「勉強が苦手だ」という意識を持っている人は、1科目、あるいは2科目で80点以上の点数を目指しましょう。60点以上とするのが適切な人もいるかもしれません。その辺のさじ加減を具体的に知りたい方は、コメントを残してください。
また、保護者の方は、「ほかの科目はどうするの」という問いかけはやめましょう。その問いかけは、入試で使われる内申をとる場合です。たとえば、東京都では「3年生の2学期の内申」が入試で使われます。そのとき、3年生の1学期の内申も大切なのですが、定期テストの勉強がおぼつかない人は、3年生の1学期までは、「すべてやる」ではなく、科目偏重で学習をして、結果を出しましょう。
とにかく問題を解こう ――やりかた――
何をやるかに続いては、どのように、どの程度やるのかという問題です。手順は以下の通りです。
1.問題を解く
2.解説を見ながら丸付け
3.テキストに印
4.次へ進む
この繰り返しです。それぞれもう少し細かく説明しましょう。
- 1.問題を解く
まずは解きましょう。よくない動きとして「まず教科書を眺めるところから始める」というものがあります。これはよくありません。学校の授業は受けているわけで、「その時点で問題が解ける態勢」になっていなければ困ります。
もしなっていないとしても、問題を解きましょう。問題を解くということは、「現時点で自分がわかっているもの」を正確に把握することを意味しています。
問題を解くときに教科書を見ていては、現在の実力が測れません。せいぜい「教科書を見たらわかるレベル」の把握にしかならず、そのようなレベルは当日のテストで意味を持ちません。
すると、「それだと全然進まない」という声が聞こえてきます。その時は、丸付けを細かくやってください。大問一つ解いたら丸付け、あるいは2問解いたら丸付け、最悪1問解いたら丸付けでも構いません。
わからない問題には印をつけて、塾や学校の先生を頼りましょう。
こうして
- 2.解説を見ながら丸付け
に進みます。繰り返しますが、わからない問題が多いことは悪いことではありません。しかし、そのひとつひとつを納得して、「わかって」「そのうえで進んでいく」というプロセスを踏むことがそれ以上に大切なのは言うまでもありません。一つ一つの問題の丸付けをするときに、雑にやってしまったり、間違えていたのにそれがテキストに残っていないなどのやり方をしていると、後々「何をやったらいいのかわからない」ことになります。
「ワークを解き終わりました。次は何をしたらいいですか」という生徒はたくさんいます。それでは、自立からは程遠いのです。それではダメなのです。考えましょう。
- 3.テキストに印をつける
というわけで、すでに述べたように、解いた問題についてはすべてテキストに印を残しましょう。間違えたところだけに印をつけるという人が多いのではないでしょうか。それで構いません。大切なのは、その行為に何の意味があるのかを理解していることです。
とうぜん、後で解きなおしをするときの目印にするため、ですよね。
これは必ずすべき行程です。これをしないのは、地図なしで見知らぬ土地を歩くようなものです。迷子になります。
また、印付けは、もっと詳しくルール化しましょう。例えば、2回間違えたら2回印をつけるとか、日付をいちいち書き込むなどです。
私は、ノートにも日付を書くように指導します。なぜなら、「いつやったのか」がわかることは、復習を前提とした学習においては大きな効果を発揮するからです。復習を前提としていなければ、日付を書くことにはあまり大きな意味はありません。そして、定期テスト対策においては、復習こそが肝です。したがって、日付を書いておくべきです。
- どの程度やるのか
徹底的にやろう。あなたなりの「徹底的」を考えましょう。執念深くやりましょう。まったくわからなければ考えてください。
…これはさじを投げているのではありません。「効率的なやり方」は確かにあると思います。印をつけるとか、復習するとか、こまめに丸付けするとかです。しかし、君たちは君たち自身のプロフェッショナルになれます。私は無理です。直接教えられないからです。それならば、各自が各自のやり方を持つべきです。魚の釣り方を身に着けるのです。自分でトライして、それから質問をして、答えを得るというプロセスは正しいです。しかし、ただ一方的に与えられるアドバイスがものになったためしはありません。質問力についての記事も読んでみてください。
過去と未来は地続きである ――前回のテストを振り返る――
最後に、前回の定期テストの振り返りから始めましょう。
振り返りの際は、間違えた問題の分類をします。
1.凡ミス、書き間違い、計算違い
2.取れたけど間違えた悔しい問題
3.ほぼさっぱりわからない。数学の超難問、一回しか言われなかった問題…
この三種類に分類します。乗り越えるべきは2.の種類です。「取れたけど」という理想を現実にするために、どのような準備が必要なのか考えましょう。例えば、この問題は教科書のここから出題されていた、ワークや資料集のここから出題されていた、先生が口頭で大事だといっていた、一度間違えた問題の類題だったなどです。
教科書やワーク、資料集は「見た」つもりで、「見た」だけの知識になってしまっていることが往々にしてあります。それは知識ではないのです。だからそこは自分で例えば緑色のペンで印をつけて赤シートで隠してテスト形式にできるよう工夫しておくことなどが考えられます。
人間は未来の予測は絶対にできません。だから定期テスト対策に終わりはありません。しかし便宜的な終わりを設定することはできますし、それが現実的な妥協点です。その妥協点のクォリテイをどこまで上げることができるのか、これが定期テストで点を取るために必要なことなのではないでしょうか。
- ※時間がなかった スピードを上げるためにすべきこと1選
「時間がなかった」というところまで行っている人は、「時間短縮」について真剣に考えるべきです。これは、積み上げ式の勉強をいくらしても、克服できない人はできません。
そういう人は、一度「自分のペース」について考えてみてください。「自分のペース」をつくることは、取り立てて悪いことではありませんし、それは自然とできるものです。
しかし「そこに甘んじてしまう」ことは、「素早く解く」という能力を改善する機会を失うことを示すのではないでしょうか。
「早く解く」は入試においてものすごく大切です。テストはすべて時間の中で行われるからです。
それでは「スピードを上げる」ためには何をすべきでしょうか。
私が与えられる答えは一つです。
日常的に、全力のスピードで問題を解きまくる訓練をする
です。
あなたは短距離ランナーです。100m走のタイムを縮めようとしている。
その人はどのような練習をしていますか。特段変わったことでしょうか。いや、一回一回真剣に、全力でやっているのではないでしょうか。私は、勉強も、運動のようにとらえることで、見えてくるものがたくさんあると思っています。あなたは、100m走のタイムを上げようとしているスプリンターです。全力で問題を解きましょう。だらだらやることは、そのチャレンジを放棄することです。
終わりに
今回の記事をまとめます。まず、いつ始めるべきかと言われたら、今すぐに始めるべきです。何をするのかといえば、教科書やワークの問題をすぐに解きましょう。解いたら丸付けをしながら、間違えたものをテキストに印しましょう。定期テスト勉強を始めるときには、前回のテストの振り返りをしましょう。自分の弱点や先生の出題の癖を見つけて、そこをつぶすように勉強しましょう。未来を見ることは誰にもできませんが、当たればうれしいです。
定期テストで点数が取れるかどうかは、あなた方自身がそのやり方をなんとなくつかんでいるかどうかです。定期テストは結果を求めるものです。「たくさん勉強をした」という自己満足は不要です。厳しく「点数」を追求しましょう。そのためには、あれが必要、これが必要というものがたくさん出てきます。それが出てくればしめたものです。あなたは能動的な学習者になっていくでしょう。すると、勉強について考えることが「悪くはない気分」になっていきます。
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