中学生が4月~5月にすべきこと

こんにちは。4月も半ばに差し掛かっています。いかがお過ごしでしょうか。

今回のブログでは、中学生が4月からGWを挟んで5月にかけてすべきことについて書きたいと思います。

スターダッシュを華麗に決めて、他の生徒に差をつけましょう!

4月の位置づけ

  • あわただしい時期

4月は入学や進級により、新しい環境での学校生活が始まる時期です。あわただしく過ごす時期ですよね。中学1年生は部活をどうしようかということも含めて、落ち着かない時期です。

どうしても、なんだかんだ過ごしている間にGWになってしまい、中学生ならその後の中間テスト、そして英検第一回になだれ込むことになります。

  • モチベーションのバーゲンセール

他方で4月は数少ないモチベーションのバーゲンセールにもなりうる期です。新学期が始まって意気込んでいる先生や友人のいい波に乗れるといいですよね。

・やる気up!の生徒…そのままの勢いで学習に進みましょう!

・やる気down…の生徒…まずは話し合いを持ちましょう。

勢いに乗れない生徒は、「声がけ期」だとお考え下さい。これからの未来に希望を抱けないような生徒は、やる気を下げがちです。次に紹介する「目標設定」を参考にしながら、前向きな目標設定をしましょう。

ここで、絶対にしかりつけたりしてはいけません。叱るというのは本当に難しい技術で、親子関係において「叱る」ということをうまく使うにはタイミングも必要です。この点については、うちの子どもは勉強しない!?という記事を併せてご覧ください。

「声がけ期」は、「コミュニケーション期」です。やる気の出ない生徒には、どんなにつまらない理由に見えても、やはり理由があります。そのひとつひとつを「知っていく」ことをどうか前向きにとらえてください。

目標設定

この節では、目標設定についてお話しします。目標は、1.短期的、2.中期的、3.長期的の3種類に分けられます。ポイントは、短期的なものから考えるということです。

長期的な目標を設定できるのは、学習状況が好調な生徒です。目の前の勉強が大幅にうまくいっていないのに、長期的な目標を立てることは、得策ではありません。もちろん、志望校を見つけることで、飛躍的にやる気が出る、というパターンもありますが、あまり一般的ではないように思えます。まずは、短期的な目標から考えるのが子どもたちにとってはハードルが低いです。

1. 短期的な目標(学力下~中位層)

短期的な目標というのは、GWまでの目標設定です。ここは、どの学年の中学生にも共通の内容です。

一言で言えば、「学習法の確立(再確認)」を「定期テスト対策」「英検対策」という名目で行う、ということです。

  • ①中間テスト対策

テスト対策と言われると、どのくらい前から始める必要があると思いますか。2週間前からという意見をしばしば耳にします。中間テストは科目も少ないですから、1週間前からという生徒もいるでしょう。

しかし正解は、「学校の通常授業が始まったら、定期テスト対策期間である」という意識を持つことです。

この意識がもてるのも、4月という時期なのです。今はともかくやる気のバーゲンセールの時期です。モチベーションは常に頼るべきものではありませんが、自然と出るときは学習ブーストにもちろん役立つものです。

それでは、どのようなことをすればいいでしょうか。

・毎日の授業の後に、ワークなどの問題を一問でもいいから解く(2,3周するというのは当然です)→「スモールステップ」を意識しましょう

・<英>教科書の和訳、進出単語の練習、文法事項のまとめ

・授業中に疑問が残ったものを質問に行く

・自宅で復習をしているときにやはりわからなかったものはすぐに質問に行く

要するに、ワークを早く進め、疑問をすぐにつぶす癖を身につけることです。ハードルが高いものは、やはり質問でしょう。しかし、その分ここで質問力がつけば、他の生徒よりもかなり先に勧めます。

基本的な学習方法としては、とにかく「スモールステップ」です。これを馬鹿にしてしまう大人は、生徒のよいコーチには決してなれません。

こうした仕方で、つねに定期テスト対策期間であることを意識しましょう。

2週間前や1週間前になったら問題を解く量を増やしたり、復習をどんどん進めましょう。

学力上位層ではない生徒が定期テストで高得点を取るためには、「過剰な学習量」が必要だと思ってください。

しばしば、コスパのいい学習法が求められるのですが、コスパの良い学習法で学力がつくのは、もともと学力の高い生徒です。

そもそもコスパ重視の学習法は、一発ヤマを当てるようなものです。われわれはテスト問題を知ることはできませんから、先生の気まぐれでそれまでとは異なる傾向の問題が出る可能性は十二分にあります。

ですから、もともとの学力があまり高くない生徒は、「どんな問題でも対応できる学力」を各科目で身につける必要があります。そのために必要なのは、「能動的」に「量をこなす」ことです。安易な道は存在しません。

学力の高い生徒は、エレベーターに順乗りしながら進んでいくようなものです。反対に学力の低い生徒は、エレベーターに逆乗りしているようなものです。この、エレベーターの進んでいる方向を決めるのが、「日々の学習によって培われる学力」です。同じ時間、同じ方法で学習して、同じ人に教わっても、当然一人一人の生徒によって出来が違うのはそのためです。このエレベーターの進み方を変えるには、かなりの学習量が必要です。

  • ②英検(漢検)対策

次に、定期テスト対策をしつつまだ余裕のある生徒は、5月末にある英検の対策を進めましょう。中学1年生なら5級、2年生なら4級というイメージです。

しばしば耳にする言葉に、「うちの子どもにはまだ早い」というものがあります。しかし、英検に関しては「まだ早い」という時期は存在しません。

なぜなら、英検はエントリーすることで初めて学習が始まるものだからです。

「まだ早い」という親御さんは少なからず存在しますが、そういう方々が英検の勉強を子どもにどんどんさせることはあまりありません。

ここでの費用は、必要経費だと割り切り、ぜひ毎回英検は受けるようにしましょう。定期テストと重なるとか、いろいろと「受けない理由」はありますが、英検は、①学校で、②塾で、③一般の人と一緒に、という3つの日程が用意されています。必ず受けられるタイミングがあるはずです。ここは積極的になってください。

CBT(コンピューターでのテスト)は、試験の機会が格段に多いですが、その分一回一回の受験にかける学習量が下がりがちです。中3になって日程的にどうしても受けなければいけない、という場合を除いて、やはり本試験を受験することをお勧めします。

1.2 学力上位層

定期テスト対策は自分でできます、テストの点の取り方もわかっています、という生徒は、「中・長期的目標」を立てて、そこから「短期的目標」を導きましょう。

PDCA(Plan,Do, Check, Action)を意識して進めましょう。

英検は中学生であれば、2級まで勉強をする意味が十分あります。

東京であれば、自校作成校や、他の私立最難関校の英語に太刀打ちするために必要になります。定期テスト対策が自分でできる生徒は、応用問題でもたついていないかを考え、そこからは上記の「質問力」を発揮していけば大丈夫です。

2. 中期的な目標

中期的な目標とは、GW中とGW後、さらに6月までの目標です。6月には、期末テストがあります。

  • 2.1 GWの目標

まとめて時間が取れる生徒は、GWに「苦手をつぶす」「得意科目をつくる」のどちらを取るか決めましょう。

極端な苦手科目がある生徒は、その苦手科目について、定期テスト対策を念頭において、単元の復習と問題演習に特化しましょう。

極端に苦手科目がない生徒は、「得意科目をつくる」ことを目標にしましょう。数学か英語がお勧めです。こちらも、現在の単元を「完璧にする」ことを意識して、幅広く応用問題まで取り組みましょう。こちらも、単元を絞ることが必要です。難しい問題にどんどんチャレンジしましょう。市販の教材でも、レベルの高い過去問などを使っているものを選び、それをこなしましょう。

部活がかなりあって時間の取れない生徒もいますね。その生徒は、上記の範囲を狭めるイメージです。苦手の克服も範囲を絞って、その範囲ではきちんと学習が進んだという手ごたえをつかみましょう。広く浅く行う学習はほとんど効果がないものと思ってください。まず必要なのは「強めの成功体験」です。繰り返しますが、範囲は狭くてもかまいません。ただ、「このやり方をほかの単元でもやればいい」という体験をつくらなければ、次につながらないのです。

  • 2.2. GW後

GW後、あるいはGWの最終日には、GW中の学習の総括をしましょう。GW中に解いた多くの問題の復習を行い、それについて自分の手ごたえを活字化しましょう。ノートの最後にそれを書いておくことで、「自分はここまでできた」という実感が得られます。実感は主観的なもので構いません。この「振り返り」は、どのタイミングでの学習にも必須になります。「できるだけたくさん文字を書こう」という気持ちでいいです。要点をまとめられる生徒はもちろんそうすればいいですが、苦手な生徒は、とにかくたくさん書くことを目標にしましょう。頭を使うよりも、体を使うことです。

3.長期的な目標

  • 3.1 中1,2年生

中1,中2生は、「内申をとり」「英検を取る」ことで、「学力のエレベーター順乗り状態」をつくることが目標です。これをすでにクリアしている生徒は、「説明力」をつけましょう。妹や弟、あるいは両親でも構いませんが、一から教えてみてください。それが塾や学校の先生の説明の仕方に準じていればいいです。自分が先生になるつもりでやってみましょう。「説明力」があれば、「応用問題」に取り組む基盤が作れます。

こうした学力がつくならば、その先に「志望校」を望見しましょう。もっといえば、「将来」を望見するのです。「将来」は、大学受験でも構いませんし、「職業」でもかまいません。

  • 3.2 中3生

中3生は、志望校について考え、併願パターンを意識しましょう。どちらも「高め」を目標にしましょう。「低い目標」を立てると、それを超えることに快感を感じませんから、学習が効果的に進みません。

しかし「高すぎる目標」を立ててしまうことも危険です。高すぎる目標を立てる生徒は、自分自身を客観視できていないことになります。「高すぎる目標」を立てる生徒の多くは「言葉と行動が乖離する」傾向があります。思いは本物なのですが、行動がよりギャンブルのようになります。

終わりに

4月から5月にかけては、モチベーションが上がりやすいです。しかし、モチベーションというものはやはり「感情の一種」に過ぎないものでもあります。

だから、上がったモチベーションには、①報酬を与えるか、②モチベーションが上がっている間に、「習慣」をつくる必要があります。

ぜひ、実り豊かな春をお過ごしください。

より具体的に質問したい方は、コメントや、「お問い合わせ」からお尋ねください。お待ちしております。

かいたく記

コメント

タイトルとURLをコピーしました